読書感想文──幻想復古──

これは何

読書感想文です。夏休みだしせっかくブログもあるし暇なのでとりあえず何か投稿していこうかと思って始めました。モチベが続くことを祈っています。

 

幻想復古とは

東方二次創作のなんかめっちゃ高いやつ。やばい。面白い。でも高い。

 

自分語り

自分は3年前くらいにkamSさんの動画で知って、その時からこの本を一度は読んでみたいなぁ思っていました。その後なんやかんやあって東方からは離れアイマスに目覚めたのですが、またもやなんやかんやあってこの本を手に入れることができたのでエッモーイと言いながら読んでいました。

自分にとっては純粋に東方そのものが「昔ハマっていた懐かしいジャンル」ですのでただひたすらエモ散らかしていましたね。

 

閑話休題

それでは本題の感想を語っていこうと思います。十分気は使っているつもりですが、多少ネタバレを含むかもしれないので悪しからず。

ちなみに八雲式と博麗式のどちらを先に読むかはルーレットで決めました。

 

八雲式の感想 

まあエモいですね。ネタバレを避けて簡単にストーリーを説明すると、宇佐見蓮子がただひたすら努力する感動物語です。そう簡単に言いましたが、このストーリーがとても素晴らしく良いです。詳細は自分の目でお確かめください。是非。

その素晴らしいストーリーの仕立て役として、この作品には東方のキャラや東方感を醸し出す人物が随所に登場しますが、一方でマエリベリー・ハーンの登場は(話の内容的に仕方ないですが)やはり少し控えめとなっています。それでも彼女の存在は常にどこかでチラつき、むしろ登場しないからこその濃厚な連メリがある作品となっていると自分は思いました。

しかし特筆すべきはやはり東方感を漂わせる独特なSFの世界観が繰り広げられることでしょう。この話は東方原作の世界観───今とは少し別の方向へ科学が進歩した世界───を更に発展させたものから始まるのですが、そのどことなくディストピアを感じさせる世界観が自分には堪らなかったです。

個人的に好きなのは、ご都合主義にも勝る岡崎夢美の先見の明と、その予想に対し完璧な対策をなす実力ですね。彼女はいったいどれほどまでに天才なのか。視点が違えば彼女は素晴らしい主人公として描かれていたはずです。

 

博麗式の感想

八雲式とちがいメルヘンチックなお話で、気楽に読めるかのように 思える作品です。まあ自分の行動の責任というのはひょっとすると予想できないほど大きくなる、という感じですね。。。

しかしメルヘンと言えどSFなのには変わりなく、各章の冒頭で流れるニュース?では進んだ科学技術の話であったりアイテムであったりが紹介され、今とは違う世界であるということが明示されます。しかし科学技術が進んだ故に、今まで無視されてきたオカルティックな存在が証明できるのではないかと...やはりネタバレを避けるというのは難しいですね。。。要するに「人が畏れることをやめると災いが齎される」という妖怪の存在意義そのものが奇麗に描かれていてエモいなぁという話がしたかったんですよ、自分は。

ともあれこの作品ではふわふわした秘封倶楽部活動が行われ、また幻想郷の妖怪たちがわらわら登場して、彼女たちのゆるかったりゆるくなかったりする関りが非常に面白いです。一つ紹介するなら、にとりの好奇心剥き出しの態度それに対する酔いどれ蓮子との掛け合いなどは笑いがこみあげてきますね。

 

両方の感想

八雲式、博麗式といったタイトルの意味を考えながら読んだ人は少ないのではないでしょうか?少なくとも自分は何も考えず読みました。これは著者の二人が示し合わせたものなのかは知りませんが、八雲も博麗も終盤の終盤になるまで全く登場してきません。ですが彼女たちは、方や問題を解決し有終の美を飾り、方や終末の未来を創造する存在として佇む、といったように重要な役割を持っています。ヒーローは遅れてやってくるとはよく言ったものですが、まさにそういった存在として彼女たちはあるように思います。

一方で、そもそものタイトルでもある幻想復古というものも2つの作品で大きく意味が異なっています。そういった点では博麗と八雲は対照的な存在であると言えるかもしれません。そういった相違点と類似点を考えながら読むのも面白いのではないでしょうか?自分はまだ両方一周しか読んでいませんが、これは読めば読むほど思わぬ伏線が見つかるような作品な気がしています。またまとまった時間があれば挑戦してみたいですね。

 

長々と感想を書きましたが、とにかく面白かったです。皆さんも機会があれば読んでみてはどうでしょう。